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今年もエビスビールトレインで忘年会

485系電車改造のお座敷列車『華』の掘りごたつ式お座敷席でカンパイ

ここ数年、私にとっては、すっかり恒例の行事となった「エビスビールトレイン」での忘年会。今年は、幹事が予約に苦労したため実施のアナウンスがなかった。やっとのことで、4席をキャンセル待ちで確保できた。間際での決定だったので、人集めに苦労したものの何とか開催にこぎつけた次第である。

新宿で出発を待つエビスビールトレイン

 

お座敷車両「華」の車内

車両は、昨年と同じく485系電車改造のお座敷列車『華』。掘りごたつ式のお座敷席だ。いつだったか、掘りごたつではないたたみ式のお座敷車両に当たったことがあり、長時間座っていると苦痛だった。そんな経験があるので、掘りごたつ式でホッとした。

出発は新宿駅6番ホーム。池袋方面から回送電車が到着すると、ドア付近に案内板を持って立っていた係員に誘導されて車内へ。座るとまもなく駅員さん達に見送られて列車は動き出した。

いってらっしゃい

ビールとお弁当が配られ忘年会が始まった

昨年までと違って、手順が異なり、発車後、しばらくしてビールとお弁当が配られた。
最初のビールは、ちょっと高級なマイスター(MEISTER)。喜んだものの、最初の1本だけで、2本目からは通常のエビスビールを配るとのことだった。ちなみにビールは飲み放題である。お弁当は、例年通りの掛け紙が付いた特製のもの。幕の内弁当というよりは、ビールのつまみのような感じだ。

ところで、列車の行先は、千葉駅と聞いていた。昨年までは、新宿発貨物線経由で国府津往復(車両は『華』2013年)、新宿⇒鶴見⇒新鶴見信号場⇒貨物専用の武蔵野南線⇒立川⇒豊田⇒新宿(車両は『宴』、2014年)、新宿発高島貨物線経由で逗子往復(車両は『華』、2015年)と普段旅客列車が走らない路線を経由し、毎年趣向を凝らしていたので、今年はどこを通って千葉に行くのか興味津津だった。

まずは埼京線、新宿湘南ラインの走る山手貨物線を南に進み、渋谷に続いてエビスビールのふるさと恵比寿駅を通過。まさか、大崎からりんかい線に入る可能性は?と思ったものの、飲んでいるうちに東海道新幹線「のぞみ」と並走していたので、成田エクスプレス同様品川へ向かっているようだ。品川からは上野東京ライン経由で常磐線?などと妄想していたら、何のことはない地下トンネルへ突入したので、東京駅地下ホームから総武快速線経由と進んでいくことが確定した。

但し、新宿駅へ戻る到着時間からあれこれ推理すると、総武快速線で単純に往復したのでは時間がかなり余ってしまう。どこで道草を食うのかな? 新小岩の貨物ヤードで停車かな、と思ったらあっけなく新小岩を通過し、江戸川を渡って千葉県へ入った。では、幕張車両センター内で停車? これもはずれて、あっという間に稲毛を通過して、西千葉駅脇の黒砂信号場で定期列車を待避することもなく、素直に千葉駅に着いてしまった。

千葉駅は頻繁に電車が発着しているので、10分ほどで千葉折り返し。ドアは開かなかったので、途中下車して新装間もない千葉駅のコンコースや駅ビルを見学することも叶わなかった。帰路も往路と同じく総武快速線を戻るのみのようである。結局、総武線内で長く停車することはなく、何と品川で20分ほど停車した。さらに、大崎駅付近の高架線上で10分ほど停車、そのまま恵比寿駅を通過して新宿駅に定時に戻ったのである。

千葉駅に到着するものの下車できずすぐに折り返した

忘年会列車だから、飲んで盛り上がれば、どこを経由しようが関係ないのだが、鉄道ファン的には、昨年までの経路のこだわりを考えると、大いに物足りない行程であった。来年も走るなら、ぜひ、ユニークな運転経路を考えて欲しいと思う。

 

野田 隆

のだ たかし

1952年名古屋生まれ。日本旅行作家協会理事。早稲田大学大学院修了。 蒸気機関車D51を見て育った生まれつきの鉄道ファン。国内はもとよりヨーロッパの鉄道の旅に関する著書多数。近著に『ニッポンの「ざんねん」な鉄道』『シニア鉄道旅のすすめ』など。 ホームページ http://homepage3.nifty.com/nodatch/

 

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