願いを叶えるために覚えておきたい「初詣の正しい作法」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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願いを叶えるために覚えておきたい「初詣の正しい作法」

新年の参拝は正しい作法で行いたいもの。初詣の由来や参拝前に行う手水の作法も覚えておこう!

 

 以下、神社での参拝の作法をご紹介。お寺での作法は少し違うので気をつけよう。また、お参り前に心身を清めるため、手水は必ず行う。少し水を残して柄杓の柄を清めることも忘れずに。さらに、白いハンカチを持参して最後に手と口を拭うと、きれいな所作に見える。正しい作法で、一年のご利益をたっぷり頂こう!

●手水(てみず)の作法●

(1)左手を清める
手水舎の前で軽くおじぎをし、右手で柄杓を持ち、水を汲んで、3割ほどの水で左手を清める。

(2)右手を清める
柄杓を左手に持ち替え、右手を清める。同じように3割ほどの水を使う。持ち替える際に水をこぼさないよう注意。

(3)口を清める
再度、右手に柄杓を持ち替え、左手のひらで水を受け、その水で口をすすぐ。直接に柄杓を口に持っていくことは無作法。

(4)柄杓を清める
残りの水を、もう一度左手に流して清め、柄杓を立て、水を伝わらせ、柄杓を清める。

(5)柄杓を戻す
最後に、柄杓を伏せて元の位置に戻す。手水舎から離れる際も、軽くおじぎをする。

●参拝の作法●

(1)まず礼(会釈)をする
参道の中央を歩くことは遠慮し、拝殿まで進む。賽銭箱の前に立ち、まず軽く一礼(会釈)。鈴があればそれを鳴らす。次に賽銭箱に賽銭を静かに入れる。

(2)二拝二拍手一拝
深いお辞儀を二回する。次に胸の高さのところで両手を合わせ、右手を少し手前に引き、両手を二回打つ。次に両手を合わせて感謝・祈願をする。最後にもう一度深いお辞儀をする。

(3)最後にも一礼
最後にも一礼をして、その後に授与所で、お守りやお札、縁起物などをもとめ、あるいはおみくじを引く。また、境内を出る前に、振り返って軽く一礼するとよい。

 ちなみに、お寺のでの初詣の際は、手水の作法は同じ。ただ、お寺ででは礼拝の前に、線香やろうそくを灯すところもある。また、仏前では、手を合わせるのみで拍手は打たない。お題目を唱える場合は、宗派によって違うので事前に調べるとよりベター。お寺と神社は、建物だけみると見分けがつきにくい場合もあるので注意しよう!

文/吉田さらさ

*『一個人』1月号 「日本の神社 招運とご利益の作法」より

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三橋 健

みつはし たけし

神道学者

1939年石川県生まれ。國學院大學文学部文学科卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得。神道学博士。長年、國學院大學および同大学院の教授を務め、2010年3月に定年退職。現在、日本の神道文化研究会を主宰。『神社の由来がわかる小事典』(PHP新書)など多数執筆。


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