お昼寝の時間。寝る直前にも、
「ママ がんばってるかな?」
 と聞いて来ました。「絶対に頑張っているよ」と同じ答えを返します。また小さく頷く男の子。「絶対に頑張っているよ」以外の言葉でも声かけをしたのですが、どうやら「絶対に頑張っているよ」が一番響いているようでした。

 楽しそうに遊んでいるのだけれど、たまに「ママが頑張っているか」が不安になって聞きに来る、その日はずっとこんな調子で過ごしていました。
 夕方。お迎えの時間です。男の子のママはいつもより少し早く来てくれました。
「今日どうでした?」
 ママも一日中気になっていたようです。
「いつも通り楽しそうに過ごしていましたし、頑張っていましたよ」と答えると、「頑張っていましたか」と僕の答えに笑っていました。
「ママ!」
 と、お迎えに気がついた男の子が小走りでやって来ます。
「ママ がんばってた?」
 今日ずっと気になっていたことを聞きます。「ママ頑張ってたよ。○○くんは?」と聞き返すママ。
「がんばった!」
 うれしそうに答える男の子。安心したという表情です。いつもより長めに抱きしめ合ったあと、仲良く帰っていきました。

 翌日の連絡ノートには、「昨日は『がんばってね』ができなかったから、私が頑張れないんじゃないかと不安になっていたそうです(笑)」というママからのコメントがありました。
 日常のなかにあるほんの些細なやり取り。でも、子どもにとってはとても大きなこと。そして、それは大人にとっても大きなこと。そんなことを感じさせてくれました。