マジック点灯、2度目の先発。5回無失点。でも――<br />お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記〈27〉<br /> |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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マジック点灯、2度目の先発。5回無失点。でも――
お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記〈27〉

二度の目の先発。言葉、いや仲間に支えられて――

■マウンドで仲間の存在を知った

 3、4回にチームが一点ずつ取ってくれたことで、少し気持ちにも余裕が生まれていた。腕に痛みがあったのだけれど、リードをもらったことがポジティブに働いた。
 2対0で迎えた5回のマウンド。これを乗り切れば、勝ち投手の権利を手にすることができる。しかしーー先頭バッターの2番打者にフォアボール、3番打者にデッドボール。ノーアウト1、2塁の大ピンチを作ってしまう。
 正直、気持ちは折れかけていた。

「俺はまた、同じことをやってしまうのか……」

 タイムがかかり、加藤コーチがマウンドにやってきた。

「またかよ。これじゃあ前回と同じだよ」

 前回の先発登板でも4回2/3で無失点のままマウンドを降りていた。ボールに制御が利かず、どうにもならなかった。あの悔しさを晴らしたいと胸に誓ったはずだった。それなのにーー「前回と同じ」。
 確かにそうだった。加藤コーチは続けた。

「乗り越えるんだろ」――。

 ハッとした。

 そして次の瞬間に、ビジターにもかかわらず駆けつけてくれたファンの声が耳に飛び込んできた。

「味方を信じて!」
「この回がんばってー!」
「夢を叶えるんだ!」

 それまで聞こえてこなかった声とともに周りの風景がすっと入り込んでくる。内野手、外野の選手たちが口々に声を張り上げてくれていた。

「ソウスケさん、あとひとふん張り、頑張って!」

 言葉の力ってすごい。
 いや、仲間の力かもしれない。
 不安もあったはずなのに、ファンのみんなは背中を押してくれた。
 加藤コーチや野手陣も僕の力になってくれた。正田ちゃんの後押しを無碍にしたくなかった。

 気持ちが一気に奮い立った。

 4番バッターをセンターフライに打ち取り、続く5番バッターをショートゴロゲッツー。僕は5回を投げ切り、勝ち投手の権利を手にしてマウンドを降りた――。

 試合は残念ながら終盤に勝ち越しを許し、4対5で負けてしまい優勝マジックも消えてしまった。勝利投手がついたのは、7回まで粘りの投球を見せた丸山選手だった。
 僕は5回無失点。与四死球が7というのはいただけないけれど、初めて5回を投げ切ることができた。

 消えてしまった優勝マジックは、その後ふたたび点灯し今日9月14日現在で「1」だ。この後18時からの試合で勝てば、前期、後期の完全優勝を成し遂げることができる。
 仲間を信じている。(9月14日更新)

 

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杉浦 双亮

すぎうら そうすけ

1976年2月8日東京都八丈島出身。趣味はスポーツで体を動かす、地図を見る、天気を見る。特技は、球技全般(特に野球のピッチングは芸能界1の自信)、モノマネ。



オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/360monkeys/ ツイッター:@sugiurasousuke


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