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水道橋博士 「DDT」「マッスル坂井」プロレス界の新たな潮流と才能

Q20.最近のプロレス人気復活をどう見ますか?

プロレスは裸の男が繰り広げる権力闘争の縮図だ!

 

 もともとオレは小学生の頃はプロレスラーにもなりたかったし、芸人を目指す前には、プロレス記者になりたいと思っていた時期もあるし。高校生くらいから、そんな文章もいっぱい書いていますよ。雑誌に投稿したりしてますね。

 今、改めてプロレスの魅力ということだけど、「プロレスというのは、俺達とは“別世界”で裸の男が繰り広げる権力闘争の縮図だ」というのは変わらないですね。つまりサラリーマン社会に置き換えると、平社員と部長、係長、社長なんて上司とかが裸でリングの上で対等に戦っているわけですよ。

 しかも、毎日、文化祭のノリ、基本ワルノリ、無礼講が続くわけですから。それは面白い。それを自分が普段生きている世界とは別のもうひとつの社会で戦っている姿、しかも、生き方を問われていて、死ぬまで続くストーリーのなかで人生の力比べを見せている、というところに心惹かれますね。

 だから、力道山だと乗り遅れているけど、アントニオ猪木を父とする、一種の大河ドラマを見続けている感覚もあって、前田日明さんや高田延彦さんとか、今や、本当に懇意に話す時もあるけど、やはりファンの頃に戻りますよ。

 それと、オレはもともと、昔から活字プロレスというのにも、ものすごく関わっているんですよ。ま、これも話せば長くなるけど……。そういう意味では、自分の時代のプロレスという物語を記録して残しておきたい癖もありますからねー。

 ま、そういうのは、柳澤健さんとか、田崎健太さんとか適任の方もいるしねー。相棒(玉袋)なんかも、長く座談会をやりながら単行本にしているし。懐古的なんでしょうね。これからの新しい人が出てきて、プロレス人気が爆発したら、どういう風に興味を持っていくのか、自分でもわからないですけどね。

 

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水道橋博士

すいどうばしはかせ

1962年岡山県生れ。ビートたけしに憧れ上京するも、進学した明治大学を4日で中退。弟子入り後、浅草フランス座での地獄の住み込み生活を経て、87年に玉袋筋太郎と漫才コンビ・浅草キッドを結成。90年のテレビ朝日『ザ・テレビ演芸』で10週連続勝ち抜き、92年テレビ東京『浅草橋ヤング洋品店』で人気を博す。幅広い見識と行動力は芸能界にとどまらず、守備範囲はスポーツ界・政界・財界にまで及ぶ。芸能人の中でいち早く始めたブログ、ツイッターなどでの情報発信も盛んに行っている。



公式ブログ「博士の悪童日記」:http://blog.livedoor.jp/s_hakase/



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