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「役割が明確になった」前監督・野村謙二郎が語る、
「キクマルコンビ」復活の理由

ふたりで1点を奪え

 昨季の不調を脱した「キクマルコンビ」は今季、開幕から二番・三番で固定されている。そしてふたりと同い年の田中広輔が全試合で一番を打ち、上位打線が固定されている。一番・田中(広輔)が出塁し、二番・菊池が繋ぐ、そして三番・丸が返す。新たな攻撃パターンが出来上がった。

 キクマルコンビは野村氏が監督時代、いつも「ふたりで1点取ってこい」と指示を受けていた。

「僕も若い頃によく言われたことなのですが、ふたりで1点奪うということは、つまり“バントはほぼなし”ということなのです。相手にとってこれだけ嫌なことはありません。今季は菊池、丸が打って、一、三塁という形の野球が見え始めているので、良い傾向だと思います。キクマルコンビの活躍はチームにとって非常に大きいと感じています」

 打撃はもちろん、守備においてもチームに欠かせない存在となったキクマルコンビ。これから迎えるシーズン終盤戦、チームは優勝へのプレッシャーがのしかかることが予想される。そんな厳しい戦いの中で、野村氏が監督時代に思い描いた“キクマルの2人でチームリーダー”としての活躍を見せたとき、カープは25年ぶりの優勝に限りなく近づいていくはずだ。

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  • 2015.02.14