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ワインはダイエットに効果アリ!? 糖尿病専門医による健康的な「糖質制限」のススメ

【6日間集中更新! 特集「食べ方を変えれば、体が変わる。」】糖尿病専門医・牧田善二氏が、巷に広がる「糖質制限」の誤解を解く!!

◆夜遅くに食べると太る、医学的な根拠とは

 「寝る前に食事をしないようにする」のは、ダイエットをする人の基本中の基本ですが、そもそも夜遅くに食事をすると太ってしまうのはなぜでしょうか。
ーー2014年にパリで開かれたアンチエイジング学会で、健康長寿のためのキーワードがいくつか報告されました。そこで一番目に指摘されたのが、「夜遅くに食事をしない」というものでした。
 同じ内容の食事でも、日中にとるのと寝る前にとるのでは、体に受ける影響は違ってきます。とくに糖質を夜遅くに摂らないことです。
 日中は糖質を摂取しても、その後仕事で忙しく動き回っていれば、血糖値の大幅な上昇は防げます。しかし、夜遅くに摂取すると、ほとんど体を動かさずにそのまま寝てしまうことになり、血糖値を上げやすく、脂肪をつくりやすくなります。

◆「腹八分目」で健康長寿も期待できるか

ーーアンチエイジング学会では、「腹八分目」の重要性も指摘しています。『ブルーゾーン』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)(注1)で取り上げられていた沖縄の長寿者たちも、腹八分目を実践しています。
 夜遅くまで残業し腹ぺこ状態で大盛りの牛丼をかき込んだり、飲み会の帰りには屋台のラーメンで締めたりしないと気が済まないというのは、最悪の習慣です。

(注1)アメリカの『ナショナル・ジオグラフィック』誌の記者を務めるダン・ビュイトナー氏が、長寿者の多い地域を調査した記録。「ブルーゾーン」とは、世界でとくに長寿の地域として知られる4つの場所(イタリアのサルデーニャ島中部、日本の沖縄北部、アメリカのカリフォルニア州ロマリンダ、コスタリカのニコジャ半島)のこと。

<『日本人の9割が誤解している糖質制限』をもとに構成>

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糖尿病専門医。AGE牧田クリニック院長。1979年、北海道大学医学部卒業。地域医療に従事したあと、米国ロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病合併症の原因であるAGEの研究を約5年間行う。北海道大学医学部講師、久留米大学医学部教授を歴任し、2003年に東京・銀座に「AGE牧田クリニック」を開設。これまでにのべ20万人の患者を診ている。著書に「糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい」(講談社+α新書)、「人間ドックの9割は間違い」(幻冬舎新書)など多数がある。



 


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  • 牧田 善二
  • 2016.05.10