40000の病苦を癒す、1000年の名湯。<br />神託から生まれた「四万温泉」<br /> |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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40000の病苦を癒す、1000年の名湯。
神託から生まれた「四万温泉」

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水流の侵食で生まれた甌穴。

 群馬県は北西部、新潟県境の近くに位置する四万温泉。優れた自然環境と温泉の湧出量の豊富さが特徴で。昭和29年には環境省によって「国民保養温泉地」の第一号に指定されている(温泉法第14条)。
 昔ながらの情緒が残る縦長4キロほどの温泉地には36軒の旅館と40軒ほどの商店が5つの地区に分かれて点在。地区内に、賑やかな繁華街やファミレス、24時間営業のお店はもちろん信号機すら1台もない。あるのは、自然が作り上げた滝や甌穴(おうけつ)のみだ。
 

 

 四万温泉の起源には二つの説がある。一つは征夷大将軍・坂上田村麻呂が蝦夷討伐の折に立ち寄り入浴したことが始まりという説。
 もう一つは源頼光の四天王の一人、日向守碓氷貞光が越後から上野国に越える際に訪れた時に発見したという説だ。貞光が、夜半、谷川の響きに心を澄ましながら読経をしていると、突然に童子があらわれて
『汝が読経の誠心に感じて四万「よんまん」の病悩を治する霊泉を授ける。我はこの山の神霊なり』と告げた。
 夢か現か。それはさておき、目覚めた時に感じ入った貞光。一宇の堂を建立して守り本尊の薬師如来を安置し温泉を「御夢想の湯」と呼び、神託にちなんで四万「しま」の郷と名付けたという。ちなみに、今でも、日向守にちなみ四万温泉の開湯地は「日向見温泉」と呼ばれることもある。

 

 温泉街としての歴史は戦国時代の、永禄6年(1563)に湯宿が開かれたことに端を発する。江戸時代には、温泉街としての地位が確立され、湯治に訪れる人々の賑わいも記録に残っている。
 四万温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温。無色透明で温度は高めだが非常に入りやすい温泉である。保湿成分が非常に高く、美人の湯としても有名だ。

 四万温泉は、季節ごとにお得なプランを企画している。7月5日〜7月7日には「七夕カップルプラン」と題して、夫婦・カップルで宿泊した場合に女性の料金が無料になるというお得なキャンペーンを行っている(一泊二食付で驚きの二人で7,777円〜!)東京駅から往復で5100円の直行バス(往復)も出ており、アクセスも抜群。都会の喧騒に疲れて夏バテ気味のあなたは、ぜひ奥様か恋人を誘って、ふらっとプチ湯治に出かけてみるのもよいだろう。

問い合わせ/四万温泉協会☎︎0279-64-2321

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