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芸人に必要なものは「運」 でも、それだけじゃない……ラーメンズ片桐仁が考える芸人の“必須条件”

片桐仁さん30日毎日連載 Q10.芸人になるために必要だと思う条件は?

お笑い芸人としてのキャリアを着々と重ね、今や「中堅」的立場になった片桐仁さんに、芸人になるために必要な条件があるかどうかを聞いてみました。

 

小さな仕事をコツコツ続けていくこと

 運です(笑)。それって絶対に大きいと思いますよ!
 1999年に『爆笑オンエアバトル』(NHK)がスタートしたこともそうだし、その直前に単独ライブがあって、そのちょっと前に「NHK新人演芸大賞」の決勝に行けたこともそう。もっと若い時期だったら落ちていたはずなんですよ。
 今でも事務所の社長に言われますからね。「お前は本当に運だけでやってきているよな」って(笑)。それ以外の要素もあるんでしょうけど、運が全くなかったらこの世界にいられなかったと思うんですよ。
 「運」っていうのは芸能人だけに言われることじゃないと思うんですよねぇ。この前も『99.9 -刑事専門弁護士-』(TBS系)に出演しているマギーさんと、「ドラマに出ているって、どんだけ運がいいんだろう」って話しましたけど、それって、誰にでも当てはまることなんですよ。

 でも、「運だけです!」って言っちゃうのも説得力がありませんよね(笑)。なんだろう? 成功する、しないは置いておいて、やっぱり続けていくことが大事なんじゃないな、とはすごく思いますよね。
 ラーメンズとしての活動は7年間やっていませんけど、僕自身の舞台活動はめちゃくちゃやっているんですよ! 多ければ年間で5本は出ることありますし。よく、一般の方から「最近、何やっているんですか?」って聞かれることがあるんですけど、そう言われるとショックですよねぇ(苦笑)。
 仕方がないことだとは思うんですよ。見る側にとってはテレビや映画に出る機会が少なければ、「消えちゃったのかな?」っていう気持ちがあるのは。でも、僕はちゃんとやっていますから! 本人たちからすれば、主役とか与えられる役割ってあんまり関係なくて。とにかく仕事を一生懸命にやることしか考えてないんです。どんなに小さな仕事でも続けていけば生きていくことはできるんですよ。

 オンバトが始まった年から講談社での粘土の連載が始まったんですけど、3誌を渡り歩いていまだに続いていますからね。17年ですよ! 『TV Bros』は13年です! もう、奇跡ですよ!! だから、最初は運なのかもしれないですけど、そこで手にした仕事とかはコツコツと続けていくことが結果的には良かったんだろうなぁって今はすごく感じます。

 

明日の第十一回の質問は「Q11.芸能人としての将来に不安を感じることはありますか?」です。

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片桐仁不条理アート粘土作品展『ギリ展』開催!
http://giriten.com/

●5月13日(金)~29日(日) 越谷イオンレイクタウン
●6月17日(金)~7月3日(日) イオンモール名古屋茶屋
●8月5日(金)~21日(日)イオンモール京都桂川
●9月22日(木祝)~10月9日(日) イオンモール広島祇園
●10月21日(金)~11月6日(日) イオンモール高知

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片桐 仁

かたぎり じん

1973年生まれ。多摩美術大学卒業。在学中に小林賢太郎と共に「ラーメンズ」を結成。以後舞台を中心にテレビ・ラジオで活躍。TBS日曜劇場「99.9 刑事事件専門弁護士」(http://www.tbs.co.jp/999tbs/)、TBSラジオ「エレ片のコント太郎」(土27:00~)(http://www.tbsradio.jp/elekata/)やNHK Eテレ「シャキーン!」(月~木7:00~)(http://www.nhk.or.jp/kids/program/shakiin.html)などに出演。俳優業の傍ら、粘土彫刻家としても活動しており、講談社「FRIDAY」で月一連載中。5月からは全国10ヶ所のイオンモールで個展「ギリ展」(http://giriten.com/)を開催予定。


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