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クロールの息継ぎのコツ

〜息継ぎで水を飲まない、鼻がツーンとしないために〜

4月に入りまして、ポカポカの日が続きますが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

僕は、今まで皆さんからいただいている質問メールを読み返していました。
やはり多いのが、息継ぎに関する質問です。

「息はしっかり吐かなきゃ吸えないのでしょうか?」
「息は止めてから吸うのですか? それとも吐いてから吸うのですか?」
「鼻がツーンとします。」
「口に水が入ります!飲みます!もうイヤです!」

などなど。。

さらに泳法によって質問も細分化されます。

「クロールの時、顔を水につけている時は、息を吐くの?止めるの?」
「背泳ぎはどうして鼻に水が入るの?」
「平泳ぎの息継ぎのタイミングは、手を開く時?閉じる時?」
「バタフライのキックと呼吸のタイミングは、どちらが先?それとも同じ?」

もうこうなると、全部を話すのは大変です!

そこで、今回は最も質問が多かった、
初心者さんのクロールに絞って解説したいと思います。

まず、息継ぎはこれが絶対!
というのがないです。

でも、僕のいままでの経験だと、
今回解説する方法で初心者さんの7割はいけます。

実際、残り3割の方は、
あらゆるカリキュラム、理論、指導法、補助方などを総動員して、
10割まで持っていくのですが、
今回の方法で7割の方はいけますので、
自信をもってチャレンジしてみてください。

今回は右呼吸の方で解説します。
(左呼吸の方は、左右逆で考えてください。)

1)
泳ぎはじめは、左手から回し、この時「息を止める」。

 
息を吐かなきゃ吸えない!
そう思って、最初から息を吐いている方がいますが、
それは25m泳げるようになってからで十分です。

左手を回している間は息を止める!
まずはこれで覚えます。

なぜなら、初心者さんは、まだ推進力による浮く力が無いからです。
(正確には揚力と言います。)
だから、肺に空気を入れて浮力を補いたいのです。

また、最初から息を吐いてしまうと、
肝心の息継ぎの時に息が無くなり苦しくなります。

なので、まずは息は止める!
こう覚えてください。

2)
両手がそろったら、「鼻から吐く。」

 

ぐる〜っと回した左手が前に戻り、
左右の手が前でそろいます。

本来は完全にはそろえないのですが、、
初心者さんはまずは両手をそろえる!
と覚えてください。

僕の膨大な経験から言うと、
それで丁度よい切り替えのタイミングになります。(笑)

そして、正に手がそろうタイミングで、鼻から一気に息を吐きます。
一気に「ン〜ッ!」と音を出しながら息を吐くのがミソ。

このように手を前でそろえ気味にすることで、
水を体の面で受け、沈みこみを防止する意味もあります。

3)

右手を回し、「頭と体を回転させて息を吸う。」

 

右手を回す+体と頭を回転+息を吸う。
この3点セットを同時に行う。
口を大きく開けて「ハア!」と吸ってください。

 

1)2)3)をカンタンにまとめると、、、

1)左手回す時は「息を止める」
2)手がそろったら、「鼻からブクブク(吐く)」
3)右手回して「息を吸う」

です!
これがまずクロールの息継ぎのベースになります。

鼻から息を吐くのが難しい方は、
潜らずに水面に鼻をつけて、
「ン〜〜〜ッ!」と音を出す練習を行うと良いでしょう。

 

ここから個別アドバイスを入れながら
修正していくのですが、
次回はその代表的なアドバイスを解説したいと思います。

どうぞ、この春に息継ぎをマスターし、
夏の水泳トップシーズンを自信をもって迎えましょう!

それでは次回もお楽しみに♪

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