女優・吉岡里帆ちゃん独占インタビュー![撮りおろし必見ショットあり] |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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女優・吉岡里帆ちゃん独占インタビュー![撮りおろし必見ショットあり]

『あさが来た』の眼鏡っこ・宜ちゃん役でファンが急増!!

めがねを取ったら、またかわいい!! 
最終回直前、“宜ちゃん”が語る『あさが来た』撮影秘話

 

 好評のうちに、間もなく最終回を迎えるNHK連続テレビ小説「あさが来た」。物語も佳境に入る後半に、主人公・あさの娘である千代の親友として登場したのが田村宜(のぶ)だ。新しい女性の生き方を追求する丸メガネの少女で、コミカルなキュートなキャラクターは、たちまち人気を集めた。その田村宜を演じているのが吉岡里帆。昨年、既にグラビアでは注目されていたのだが、宜を演じている時のギャップの大きさが、また話題となった。

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光る眼鏡は演出ではなく偶然!
「あささん(波瑠)に、宜、宜、目がすごいことになっちゃってる」

って言われて初めて気がつきました。

—-宜ちゃんは、グラビアで見る吉岡さんとは全く違うキャラですよね。

吉岡 どういうお仕事の時でも、同じ人には見えないとよく言われるんです。グラビアのお仕事の時は、グラビアアイドルを演じている気持ちですし。

—-ユニークなキャラの多い「あさが来た」の中でも宜ちゃんは特にコミカルなキャラですね。

吉岡 とにかく変人にして欲しいというオーダーがあったんです。なおかつ当時の女性の意思を伝えられるようなひたむきで、そしてチャーミングなキャラクターにして欲しいと。すごく難しくて、頭をかかえてました。自分で考えに考えて、それこそ宜ちゃんみたいにメモしてメモして(笑)。最初は現場に行くのも怖かったくらいです。家で一人で練習していた時は、全然違う子だったんですけど、現場に入って演出の方と解釈を話しあっているうちに、宜ちゃんを魅力的に見せるアイディアがどんどん出てきたんです。仕草ひとつにしても、「こうしたら宜ちゃんっぽいんじゃない?」って、メイクさんや結髪さんも参加してくれて、みんなで宜というキャラクターを作り上げたという感じです。

—-コメディは得意だったんですか? 普段の吉岡さんから見ると、ちょっと想像がつかないんですが。

吉岡 私のコメディの要素を作って下さったのは、福田雄一監督(映画「HK 変態仮面」など)なんです。監督の「明烏」と言う作品で、明子という役を演じたんですけど、それが宜を上回る変な子だったんです。「あさが来た」のスタッフの方も、それを見て下さっていて、「明子みたいなパワフルなキャラにしたいんだ。あの時のエネルギーを出せるかな?」って言われました。でもコメディは難しいですよね。今度公開される「つむぐもの」でご一緒させてもらった石倉三郎さんも「笑いが一番むずかしいんやで」と話されていましたし、奥が深いです。

—-宜ちゃんは、眼鏡が光をキラッと反射する演出が面白いです。

吉岡 あれは偶然なんですよ。現場で、モニターを見ていたあささん(波瑠)に「宜、宜、目がすごいことになっちゃってるよ」って言われて、初めて気がついて。あんまりすごく光っているので、撮り直すことになったんですが、また光っちゃう。でも、そこでスタッフさんから笑いが起こって、これも面白いんじゃないかということで、活かしになったんです。その後は、照明さんも狙って当ててましたね(笑)。

—-最初に、このお話が来た時はどんな気持ちでした?

吉岡 実は朝ドラは「あまちゃん」の頃からずっとオーディションを受け続けているんです。その中でも「あさが来た」は特別だったんです。オーディションの段階でいただいた台本が、本当に面白くて。キャラクターがイキイキしていて、読んでいるだけで情景が浮かんでくるんです。どうしてもこれはやりたいと思っていたですが、落ちてしまって。それでも諦められなくて、オンエアを見ては「私はなんでここにいないんだろう」って思ってました。それこそ「通行人でもいいから出たい」って思ってました(笑)。そうしたら、年をまたいでから田村宜役でというお話が来て、びっくりしました。

—-正に願えば叶う、ですね。

吉岡 でも、「あさが来た」は夫婦と家族の物語なので、宜は二週間くらいでフェードアウトするのかなとも思ったんです。その間にタイプの違う千代ちゃんとの対比を上手く見せられたらいいな、くらいの気持ちでした。まさか加野屋に入れてもらえるなんて(笑)

—-いえいえ、重要なキャラの一人ですから! 朝ドラに出るようになって、変わったことはありますか?

吉岡 女性の方の応援が増えたことです。「あさが来た」に出演するようになってからは、ブログやインスタグラムを見ても女性の方からのコメントがすごく多くなったんです。女性から共感を得てもらえるのは、やっぱり嬉しいです。宜ちゃんのお陰ですね。なにしろ女性の味方なので(笑)。

 

取材をした吉田理央氏の“朝ドラ仲間”(?)、漫画家・青木俊直氏がこの取材のために描いた宜ちゃんのイラストを持って。「青木さんに描いて頂けるなんて、感激です!」

 

取材・文/安田理央 撮影/井上太郎

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吉岡里帆(よしおかりほ) 1993年1月15日生まれ。京都府出身。NHK連続テレビ小説『あさが来た』で田村宜役を好演しいちやく注目を集める。有楽町スバル座にて公開中の映画『つむぐもの』出演。4月3日より毎週日曜夜6:00~スタートのJ-WAVE「UR LIFESTYLE COLLEGE」では初ナビゲーターに挑戦。4月17日より毎週日曜夜10:30~スタートのドラマ『ゆとりですがなにか』にも出演する。

 

 

 

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