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仙台市地下鉄東西線の初乗り

大人のこだわり「乗り鉄」の旅 第46回

 

2015年12月に開業したばかりの仙台で2番目の地下鉄東西線。年が明けて少々落ち着いた頃に仙台まで初乗りに出かけた。

 

JR仙台駅から地下にもぐり、地下鉄の仙台駅へ。まずは、東に向かう荒井行きに乗って終点の荒井駅まで。すべて地下区間のため外の様子が分からず、荒井駅で外へ出てみると雪が舞っていたのでびっくりした。寒いし、駅周辺にそれほど行きたいスポットもなかったので、さっさと地下ホームに戻り、西に向かう電車で折り返す。

 

 

広瀬川を渡る東西線

 

再び仙台駅を通ると、かなりの人々が乗って車内は賑やかになった。仙台駅から2つめの大町西公園駅を出ると、電車は地上に顔を出し、広瀬川を渡って国際センター駅に到着した。雪が止んで日が照っていたので途中下車。駅のすぐ脇に川を渡る電車がよく見えるスポットがあったので、しばし東西線の車両を撮影してみた。その名の通り駅前には国際センターの建物があったけれど、その日は何の催しもなく静かだった。

 

 

東西線のやや狭い車内

 

 

国際センター駅の駅舎

 

再び東西線に乗る。次の川内、その次の青葉山は東北大学をはじめ宮城教育大学のキャンパスもあるので、学生や研究者らしき人々が大勢降りていった。青葉山駅を出てしばらくすると電車はトンネルを抜け竜の口橋梁を渡る。いつの間にか市街地を離れて山中を走っていたようで、渓谷風景が見えたのには驚いた。地下鉄らしからぬ車窓である。思わず見とれてしまった。

 

 

竜の口橋梁を渡る車内から

 

またしてもトンネルに入り、終点の八木山動物公園駅に到着。荒井駅から26分、仙台駅からは12分だった。動物公園の最寄り駅だけあって、改札口を抜けると、通路の床や壁には動物のイラストや写真が貼ってあり楽しい構内だ。地上に出るとバスターミナルがあり、他の地区へのアクセスは良好である。さらに上の階へエレベータで昇ると、屋上庭園のようになっていて、展望台からは仙台市街が見渡せる。奥には動物公園の入口だったが、その日はあいにく休園日だった。ところで、この八木山動物公園駅は日本で標高の高いところにある地下鉄駅だそうで、136.4mと記したボードが立っている。

 

 

八木山動物公園駅のコンコース

 

東西線は地下鉄なので本数は多く、昼間でも7分半毎に電車がやってくる。やや小ぶりの車両で鉄輪式リニアモーター方式といい通常の車両よりも急勾配に強い。都営地下鉄大江戸線と同じ方式だ。また、icscaというICカード乗車券があるけれど、3月26日からは、suicaやPasmoといった全国のICカードも使えるようになるので、他の地域から仙台にやってきた人も気楽に乗車できそうだ。新しい車両や駅もピカピカで気持ち良いし、地上にでて川を渡ったり、山中の渓谷をひとまたぎといった意外性もある。仙台に出かけたら、ぜひ乗ってみることをおススメする。

 

野田 隆

のだ たかし

1952年名古屋生まれ。日本旅行作家協会理事。早稲田大学大学院修了。 蒸気機関車D51を見て育った生まれつきの鉄道ファン。国内はもとよりヨーロッパの鉄道の旅に関する著書多数。近著に『ニッポンの「ざんねん」な鉄道』『シニア鉄道旅のすすめ』など。 ホームページ http://homepage3.nifty.com/nodatch/

 

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