上原浩治に聞く Q.25 誰かのために頑張るモチベーションとは? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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上原浩治に聞く Q.25 誰かのために頑張るモチベーションとは?

いつだってきつい仕事をこなすときにはモチベーションが必要だ。上原投手の自分を動かすモチベーションとは?

現監督ファレルから二度目のオファー

――ボストンは上原投手を「必要としている」というメッセージをしっかり発していた。

そうですね。監督のファレルもそうでした。キンブレルを獲得したことで今シーズンからセットアッパーになる、というとき直接電話をくれたという話をしましたけど、そういう気づかいがうれしいですね。

もともと、ファレルとは縁があって2012年にトロント(・ブルージェイズ)への移籍の話があったときのトロントの監督がファレルだったんですね。球団の間では合意していたんですけど、僕はトレード拒否権を持っていたのでそのときは熟考したうえでお断りさせていただいた経緯があった。
だからボストンの監督になってまた獲得したい、というメッセージをもらったときはやっぱりうれしかったです。

――ファレル監督は上原投手のどんな点を評価されていたのでしょうか。

ボストン移籍のときに言ってもらったのは「ストライクをどんどん投げ込み、攻めの投球をするKOJIがほしい」というようなことだったと思います。それはそのまま僕のスタイルでもあるので、見てくれているということも含めてありがたかったしうれしかった。

――そうした誰かのため、と思うことで腹をくくれた。

そうですね。絶対彼らのために活躍しよう、という気持ちになりました。つらい練習も、単調なシーズンもそういうことがあるから乗り越えられるのかもしれません。


明日の第二十六回の質問は「Q.26 30代でやっておけばよかったと思うことはありますか?」です!


 

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上原 浩治

うえはら こうじ

1975年4月3日生まれ。東海大仰星高校時代は、外野手兼控え投手。1年の浪人後、大阪体育大学に入学し、当時敵なしといわれたキューバ打線を封じ込めるなど投手として注目を集める。1998年にドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。1年目から20勝4敗の好成績を残し、新人王と沢村賞をはじめ最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率などタイトルを総なめにする。以降、怪我などもありながらジャイアンツのエースとして活躍。2009年に海外FA権を行使しボルチモア・オリオールズに入団。さまざまなポジションを渡り歩きながら着実に実績を重ね、2013年にはテキサス・レンジャーズからボストン・レッドソックスに移籍。シーズン途中からクローザーとなり、リーグチャンピオンシリーズMVPを獲得するなどワールドシリーズチャンピオンに貢献した。現在もボストン・レッドソックスに欠かせない投手として活躍する。



オフィシャルウェブサイト:http://koji-uehara.net/



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