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上原浩治に聞く Q.25 誰かのために頑張るモチベーションとは?

いつだってきつい仕事をこなすときにはモチベーションが必要だ。上原投手の自分を動かすモチベーションとは?

「反骨心」「雑草魂」……ここまで語ってきてもらったように、「非エリート」意識は上原投手の原動力となっている。一方で、もうひとつ上原投手に欠かせないだろうモチベーションがある。それは「あの人のために」という思いだ。

「お前が必要だ」というメッセージが力になる

――ご著書で、なんどか「あの人のために頑張ろう」という言葉が出てきました。誰かのために頑張る、そのモチベーションとはどんなものでしょうか。

きっと多くの人も同じだと思うんですけど、「自分は必要とされている」と感じることってうれしくないですか? 

――そうですね。

それと同じですよ。必要とされていると実感できることはすごくモチベーションにつながる。前に、理想の上司について聞かれてお話ししましたけど、原(辰徳)さんの名前を挙げさせてもらったのは、そういう「必要としているぞ」というメッセージを感じたからです。

原さんがそれを意図してやっていらっしゃったのかどうかは分かりませんが、いいときもわるいときも声を掛けてくださった。それだけでじゅうぶん、原さんのために頑張ろう、というモチベーションになりましたよね。

――そういうことはアメリカでもあありましたか?

それこそ、ボストンはそうですよ。

テキサスからフリーエージェントで移籍したとき10球団くらいかな、オファーがあったんですけど、とにかくボストンは「来てほしい」という熱意を感じました。38歳になる年でしたから、年齢的には躊躇う球団だってあっておかしくない。なのに、ものすごく「獲得したいんだ」という気持ちが伝わってきた。
実際、提示していただいた契約内容も一番良かったですしね。

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上原 浩治

うえはら こうじ

1975年4月3日生まれ。東海大仰星高校時代は、外野手兼控え投手。1年の浪人後、大阪体育大学に入学し、当時敵なしといわれたキューバ打線を封じ込めるなど投手として注目を集める。1998年にドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。1年目から20勝4敗の好成績を残し、新人王と沢村賞をはじめ最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率などタイトルを総なめにする。以降、怪我などもありながらジャイアンツのエースとして活躍。2009年に海外FA権を行使しボルチモア・オリオールズに入団。さまざまなポジションを渡り歩きながら着実に実績を重ね、2013年にはテキサス・レンジャーズからボストン・レッドソックスに移籍。シーズン途中からクローザーとなり、リーグチャンピオンシリーズMVPを獲得するなどワールドシリーズチャンピオンに貢献した。現在もボストン・レッドソックスに欠かせない投手として活躍する。



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