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上原浩治に聞く Q.22 セカンドキャリアについて考えていることはありますか?

補欠だった高校時代から、大学で研鑽を積み、日米で実績を重ねた上原投手。そのセカンドキャリアとは?

40歳を超え「いつクビになってもおかしくない世界で生きている」と話す上原投手。では、野球後の人生についてどう考えているのだろうか?

現役であるうちはやりたいことは考えない

――セカンドキャリアについて考えることはありますか?

うーん、考えるというよりも野球を終わったらなにをするんだろうなぐらいですね。なにかをしたいなあ、とかではなく、なにをするんだろう……みたいな。

――以前に、ジャイアンツの監督はないとおっしゃっていました(笑)。

はははは。他のチームの監督ならあるかな!?(笑)。まあ、それに関してはジャイアンツだろうが、他のチームであろうがオファーがないとね、できないですから、ないものを想像することはないですね(笑)。

――では、解説者になるのかなあと想像したりは?

あ、そういうふうに考えることはないですよ。

「どうしようかな、前回も言いましたけど講演会とかは苦手だしな(笑)」くらいです。これをしよう、これをしてみたい、という現実的なことは一切考えないです。

やっぱりそういうことを考えている時点でそっちのほうに気持ちがいってしまっているので。あくまでまだ現役。一年でも現役でやりたいというのが目標ですから。漠然とどうしているんだろう……というイメージですね。

――確かにそうですね。では、ものすごく先の新しい「夢」みたいなもので想像されることってありますか?

なんだろうね。ただ、アマチュアの指導者っていうのも面白いなって思ってるんですね。ここまでプロで20年近くやってきて思うことは、正直言ってプロの選手は教えることってほとんどないんですよね。なんせプロですから(笑)。

だったら教えがいのあるアマチュアの選手を教えて、その人たちがプロに行ってくれたほうが喜びは大きいと思うんで。

――ほぉ! 社会人でも、高校でも?

そうですね。

――上原さんが高校の監督になったら入学を希望する生徒さんが殺到しそうです。

そうなったらもう、振るい落としですよ(笑)。

――はははは。そこはシビアなんですね(笑)。

そうですね(笑)。そんな大人数教えられないですから、少人数制で(笑)。

――教員の免許はまだあるのですか(※9)

(※9)上原投手は大学で教員免許を取得している。

それはもうだめらしいです。大学出て免許を持っていても、20代で更新しないといけないですから。それをやっていないので。

――そうなんですか。ただ、最近は講習を受けることでプロの選手が高校生を教えることができるようになりました。

そうですよね、制度ができたようなのでそれも面白いかな、と。


明日の第二十三回の質問は「Q.23 もし高校野球監督・上原浩治が実現したら伝えたいこととは?」です!


 

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上原 浩治

うえはら こうじ

1975年4月3日生まれ。東海大仰星高校時代は、外野手兼控え投手。1年の浪人後、大阪体育大学に入学し、当時敵なしといわれたキューバ打線を封じ込めるなど投手として注目を集める。1998年にドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。1年目から20勝4敗の好成績を残し、新人王と沢村賞をはじめ最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率などタイトルを総なめにする。以降、怪我などもありながらジャイアンツのエースとして活躍。2009年に海外FA権を行使しボルチモア・オリオールズに入団。さまざまなポジションを渡り歩きながら着実に実績を重ね、2013年にはテキサス・レンジャーズからボストン・レッドソックスに移籍。シーズン途中からクローザーとなり、リーグチャンピオンシリーズMVPを獲得するなどワールドシリーズチャンピオンに貢献した。現在もボストン・レッドソックスに欠かせない投手として活躍する。



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