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上原浩治に聞く Q.20 日本球界、スター選手は現れるでしょうか?

野球ファンなら気になる若手選手、スター選手のこと。上原投手は「現在」をどう捉えているのでしょうか。

ここ数年、多くの才能溢れる選手が出現してきている日本球界。しかし、往年の名選手のような誰もが知っているスター選手は誰かとなると議論のわかれるところであろう。上原投手の考える日本人選手、スター候補生とは? その資質とは?

がっついた選手が出てきて欲しい

――日本球界、スター選手は現れるでしょうか? いまの若い選手に感じることがあれば教えてください。

いまの選手たちは僕らがいたときよりもスマートな感じがしますよね。すごい練習もしているんだろうけど、もっともっと“がっついて”もいいんじゃないかなと思います。

――がっつく?

おとなしいというのかね。喜怒哀楽の話ではないですけど、もっとそういう部分が出てもいいんじゃないかなとは思います。

分かりやすくいえば、このチームのスター選手はこの人だ、っていうのがあまりいないと思うんです。
僕がいたときはやっぱり松井(秀喜)さんがだれが見てもスターだった。
例えばいま、ジャイアンツのスター選手は誰だっていうとなかなか浮かんでこない。あまり日本野球を見られていないので、僕が知らないだけかもしれないですけど、いい選手が多いと聞いているだけにもったいないと思います。

――なにか理由があるのでしょうか。

前回も話しましたが、松井さんってもう練習とかすごかったわけですよ。そういう部分は違うんじゃないかな、と思いますね。

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上原 浩治

うえはら こうじ

1975年4月3日生まれ。東海大仰星高校時代は、外野手兼控え投手。1年の浪人後、大阪体育大学に入学し、当時敵なしといわれたキューバ打線を封じ込めるなど投手として注目を集める。1998年にドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。1年目から20勝4敗の好成績を残し、新人王と沢村賞をはじめ最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率などタイトルを総なめにする。以降、怪我などもありながらジャイアンツのエースとして活躍。2009年に海外FA権を行使しボルチモア・オリオールズに入団。さまざまなポジションを渡り歩きながら着実に実績を重ね、2013年にはテキサス・レンジャーズからボストン・レッドソックスに移籍。シーズン途中からクローザーとなり、リーグチャンピオンシリーズMVPを獲得するなどワールドシリーズチャンピオンに貢献した。現在もボストン・レッドソックスに欠かせない投手として活躍する。



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