◆すべては大嘘の芝居である

 こんなツイートが、アカウント担当者の一存で送信されるわけがない。
 無断でやったとしたら、本人は機関銃で公開処刑、家族・親族はそろって収容所送りに決まっています。
 日本だって、首相官邸のツイッターアカウントに「ドナルド、さびしいんだ。会いにきておくれ」なんてツイートが勝手に出たら、担当者の処分は避けられないでしょう。

 どう考えても、担当者は正式な許可を得てツイートしたに違いない。
 しかし、かくもきわどい内容のツイートについて、34分のうちに送信が許可されるということは、何を意味しているでしょうか。

 そうです。
 許可は事前に出ていたのです。
 言い替えれば北朝鮮政府は、7時51分にトランプがツイートすると知っていたし、その内容も分かっていた。
 すべては大嘘の芝居だったと評さねばなりません。

 ならばなぜ、米朝は「ツイートをきっかけにした電撃会談」という芝居を打ったのか?
 次回記事では、この点を取り上げます。

 ところでDPRKニュースサービスの引用ツイート、アメリカの歌手ライオネル・リッチーが1984年に発表したヒット曲「ハロー」をもじったもの。
 もとの歌詞では1行目が「僕はあなたがどこにいるのか気にしている」になっていますが、あとはまるで同じです。
 で、この後どう続くかというと・・・

 【どうやったら、あなたの心をつかめるか教えておくれ
 まるで見当もつかないんだ
 だけど、とりあえずこう言わせてほしい
 愛している】

 ずっと憧れてきた女性への想いを歌った曲ですが、アメリカと北朝鮮、ないしトランプと金正恩の力関係(および体格差)を思えば、男女の性別を入れ替え、女言葉にしても良いでしょう。
 むろん、男同士の恋愛を想定しても構いません。

                                (了)