歴史上の人物に迫るには様々なアプローチがあるが、ここでは四柱推命(しちゅうすいめい)という手法を用いて、歴史上の人物がどんな性格であり、なぜ成功したのか(失敗したのか)を読み解く。※四柱推命と用語の説明はページの最後をご覧ください。

 日本、そして世界中でファンの多い、画家・クリムト。現在、過去最多となる油彩画25点以上を紹介する『クリムト展 ウィーンと日本 1900』が東京・上野の東京都美術館で開催(〜 7月10日)されており、注目を浴びている。
※7/23~10/14に豊田市美術館でも開催予定

 作品の華やかな装飾性と官能性は私たちを魅了する。このような魔性の作品を描いた、クリムトとはどんな人物だったのだろうか。四柱推命の結果、相当な変わり者、そしてかなり頭のいい人物であったことが明らかになった。これまで真にクリムトを理解できる人はいたのだろうか。

グスタフ・クリムト(1862-1918)
生年月日:1862 年7月14日

 

 まずは、命式表の中で、自然界での役割を表す重要な場所、日柱の干支を読み解いていく。

■日柱の干支:「己巳」(つちのとみ)

 「己(つちのと)」は自然界の物質に表すと畑、「巳(み)」は季節で夏を意味することから、「己巳」は夏の畑と解釈できる。「己」を持っている人は、畑にイメージされるように、庶民的で田園風景、田舎を好む人が多い。また、植物や人等、何かを育てることに喜びを感じる。

 クリムトというと、「接吻」に代表されるように、金を多く用いた黄金様式に、官能的な男女の姿が描かれているというイメージがあるだろう。しかし、クリムトが生涯発表した作品のうち、4分の1は風景画だという。クリムトが残した作品は220点あまりだが、風景画は晩年に至るまで描き続けられ、その数は50点あまりに及ぶ。初期の縦長の作品を除き、そのほとんどは正方形であり、一般に風景画に適しているとされる横長の作品は皆無だ。正方形の板に描くというその画法は、空間を密室的な空間に閉じ込め、見る者との間に一体感を生むのだとか。また、クリムトの風景画は、森林、庭、水面…何を描くにせよ、対象をズームアップして引き付ける効果があるという。自然を映し出すことにこだわりを持っていたのだろう。のどかな田園風景好きのクリムトだからこその描き方なのかもしれない。

クリムトの作品が多く展示されているベルベデーレ宮殿。