及川眠子×松尾貴史 スペシャルトーク 第2回「有名人がSNSと付き合っていく方法」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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及川眠子×松尾貴史 スペシャルトーク 第2回「有名人がSNSと付き合っていく方法」

第2回のテーマは「SNS」。「松尾さんのTwitterからもさまざまなヒントを得た」という及川さん。松尾さんは「見掛ける汚いモンは、戦うフリを見せてから即ブロックする」

レビューと評論は違う

 

及川―――例の件も、なぜ百田さんから「この機に乗じて売名行為する作詞家というのも実に厄介や」と言われたのか、よくわからなかった。

 

松尾―――たかじんさんの一代記を執筆しておきながら、及川さんのことを知らんとかね。物凄く間抜けなことを百田さんはしてしまったんですよね。

 

及川―――それは(吉田)豪さんも言ってくれたんですよね。「やしきたかじんの本を書きながら、たかじん最大のヒット曲である『東京』をはじめ、彼の多くの作詞を手掛けている作詞家を知らないなんて、ちょっと迂闊ですね」的な内容を書いて、そしたら豪さんは一発で百田さんにブロックされてしまった(苦笑)。さらに、見かねた水道橋博士が「何の損得もないところで、逃げ場を用意してくれようとしている及川さんに対し、あまりに失礼じゃないか」と反論したら、今度は博士の方に矛先が向かってしまって……。

 

松尾―――そういうワケ分からんのも多いSNSですけど、ご自分の作品の感想とかは読んだりします?

 

及川―――Amazonのレビューはたまに見ますけどね。好き勝手書いてる人も多いけど、ちゃんとした名前表記の人は、わりと真面目に感想を書いてくれている印象です。

 

松尾―――レビューと評論は違いますもんね。その人の個人的な感想を匿名で書き散らす行為と、正体を明らかにして責任の下に批評する行為は全くの別作業。匿名で物陰から「バーカ」と言って、すっと隠れるような行為とは次元が違う。たとえ辛辣な意見だとしても、自分の責任の下で書いているならば、腹を括って悪口を書いているという点に対しては評価される行為です。痛いところを突かれたら、我々の成長にも繋がるでしょうしね。とは言え、誰しもが嫌われたくはないと思うけど……。

 

及川―――でも、嫌われることを気にしてたらやってられない。

 

松尾―――そうそう。嫌われたくなかったら表現活動はできないですよね。

 

次回に続く

※4月16日にロフトプラスワンウエストで行われた及川眠子『誰かが私をきらいでも』(KKベストセラーズ)×松尾貴史『違和感のススメ』(毎日新聞出版)発売記念特別対談をもとに構成

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