続いて、十二運星を見ていく。

 

「胎(たい)」:運勢エネルギー3

 十二運星は人の輪廻転生を表すが、「胎」は赤ちゃんの星。好奇心旺盛で様々なことに興味を持つが、飽きっぽい。新しいもの好きで、新規開拓が得意。これを2つ持っていた次郎はこの性質が高まっていた可能性がある。
 次郎に飽きっぽいイメージはないが、好奇心が強く、様々なことに挑戦した人物であることは間違いない。政治関連の仕事をしたのは、第二次世界大戦後の数年。1954年吉田茂の退陣後は、政界入りを望む声もあったが、これを拒否。そしてその後、東北電力の会長に就任し、その後は荒川水力電気会長、大沢商会会長、マルハニチロ、日本テレビ、ウォーバーグ証券、軽井沢ゴルフクラブの理事長等を歴任した。
 また、三宅一生のブランドのモデルや、ポルシェのショーモデルもやったようだ。まさに多彩。いろんなことに挑戦したい、またすべてを卒なくこなしてしまう性格だったのだろう。

「衰(すい)」:運勢エネルギー8

「衰」は長老の星。客観的にものを捉えることができ、人にアドバイスをしたり、けんかの仲裁に入ったりできる。地味な生活を好む。

 非常にゴージャスな生活をしていたように思われる次郎であるが、実は庶民じみたところもあったようだ。町田市(鶴川)の白洲邸「武相荘(ぶあいそう)」は現在一般に公開されているが、その館長を、白洲次郎・正子の長女・桂子さんとその夫・牧山圭男さんが務めている。2人へのインタビュー記事によると、圭男さんは「実は意外に質素な生活。長い年月をかけて趣味の範囲内で家具や食器を集め、正直に生きてきた結果がこの空間。いい意味での生活感がここにはあるんです」。桂子さんも「でも結構俗物なところもあるんですよ。いつか私、『白洲家の真実』を書いてやろうかと思うくらい」と話しているように意外と庶民的だった部分もあったようだ。

 私も先日武相荘を訪れたが、茅葺屋根の日本式の家で、妻・正子の趣味とあいまって、陶器や着物にそれぞれこだわりがあるものの、当時の偉人の家にしては慎ましいイメージだった。田舎での生活を貫いたのは、意外にも地味な生活を好む傾向があったのかもしれない。

 今回の次郎の鑑定結果について、次郎の縁戚で、薩摩黒田家ご当主の黒田清久氏に尋ねた。「子どもの頃、次郎さんはよく家にいらして父と話していた。まさにこの鑑定結果、そのままの方。おしゃれな外車に乗っていて、おしゃれな恰好。そして、会話もおしゃれだったことを覚えている。ウィットがあってユニークな方だった。客観的に日本を見ていて、日本の将来について語っていた。子どもながらにとても影響を受けた」

 次郎が亡くなって30年以上が経つが、未だファンが多く、もちろん私もその一人だ。今回の鑑定を経て、意外にも次郎のナイーブさ、繊細さが垣間見えた。強くかっこいいイメージのある次郎だが、人よりも感受性が強く生きづらさも感じていたのだろうか。その心中を思うと、勝手ながらますますファンになった。

 

■四柱推命とは?

古代中国で生まれた「過去、現在、未来」を予見する運命学のひとつで、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)をもとに、人が生まれながらにして持っている性格、能力、素質を理解し、その人の努力や経験で変わる後天的な運命までも予測することができる。
具体的には、生まれた日(生まれた年・月・日・時間)をもとに命式表(めいしきひょう)を作成し占っていく。なお、ここでは生まれた時間は鑑定に含めていない。
「国史大辞典」に記載されている生年月日を、「和洋暦換算事典」を用いて現行暦に換算し鑑定している。

■用語説明

日柱の干支:その人の本質を表す重要な部分

主星(しゅせい):月柱の蔵干通変星で、その人を表す最も重要な星。主に仕事運を表す。

自星(じせい):日柱の蔵干通変星で、その人のプライベートな部分の性格を表す重要な星。

【参考文献】

株式会社JUKKI VOKKA HPファッションセンスも抜群の白洲次郎の男の色気に迫る!https://vokka.jp/9030​

特定非営利活動法人国際留学生協会HP 白洲次郎
 http://www.ifsa.jp/index.php?shirasujiro

旧白洲邸 武相荘 HP https://buaiso.com/about_buaiso/jiro.html