今年はW杯日本開催もあるし、何かと気になるラグビー。でも観方がいまひとつわからない!そんなあなたにおくる連載企画。前回W杯南アフリカ戦を観てラグビーにプチハマりしたものの、その後が続かず。もう一度しっかりラグビーを知りたいというライター福田のもとに元日本代表・大西将太郎先生があらわれた――。今回はキックの種類と効用について学ぶ。

 ■ゴールを狙うキックか、ゴールを狙わないキックか

連載「ラグビーのオモロイ観方」第8回〉

ラグビー初心者のライター福田。一番好きなスポーツは野球

福田 前回のロシアの戦い方のところでも出て来ましたけど、ラグビーってキックを使う場面が結構多いですよね。

元日本代表のレジェンドであり、最近は解説者として活躍する大西将太郎先生

大西 はい。ラグビーは「フットボール」と名前がつくだけあって、足でボールを扱うことが多いスポーツです。確かにキックの種類も様々ありますが、決して複雑ではありませんよ。目的や決まりごとに整理してみてみましょう。

福田 よろしくお願いします!

ペナルティゴールを決める五郎丸歩選手

大西 まず「直接ゴールを狙うキック」です。

福田 あっいきなりすごいシンプル…前に話してもらったドロップゴールとかがこれ?

大西 そうです。他にもトライ後のコンバージョンキックペナルティゴールもあります。

福田 ポールの間を狙うヤツですね。前回W杯では五郎丸選手がバシバシ決めてた印象があります。

大西 はい。ちなみにぼくも日本代表でゴールキックを任されていたことがありました。そして次の区分けが「直接ゴールを狙わないキック」。これは、ゲームの流れの中で陣地を前に進めたり、ボールの獲得するために蹴るキックです。

福田 ほうほう。気になっていたのはこれです! どんな種類がありますか?

大西 一番よく使われるのがパントキック。手から離したボールを直接蹴って、相手エリアの深いスペースを狙い、効果的に陣地を侵入することができます。これはロングキックで距離を稼ぐ目的。ですが、これ以外にもDFの頭を少し越える程度のショートキックも結構使われますね。

福田 自分でちょこんと蹴り上げたボールを追いかけて、そのままキャッチするやつですね。時々見るけどあれかっこいいよな~。

大西 はい。ほかにも自分だけでなく、味方と敵にボールキャッチを競わせるコンテストキックというのもあります。これは相手チームにボールを獲られたとしても、すぐにタックルを仕掛けられるのでターンオーバーできる可能性もあるのです。たかーく上げるのでハイパントとも呼ばれます。

福田 なるほど。どっちに転んでも、チャンスはあるわけか。

大西 その通りです。2つ目は、地面を這うようにボールを転がすグラバーキック。攻撃の際、相手ディフェンスの裏に出すことが多いキックですね。現在の日本代表もこのグラバーキックを多用しています。

福田 野球でいうゴロですね! 不規則に変化するボールをうまくキャッチして、そのままトライを決めるのは選手も観客も爽快感がありますよね。でも、あれってちゃんと狙ってるものなんですか?

大西 もちろん! ボールの跳ね返りもすべて計算してますよ。もちろん全部が思い通りにいくことはないですけどね。ただ、不思議と日ごろ努力している人に転がってくるもんなんですよ。

福田 ふ〜ん。そういうものなんですかねぇ(なんか急に自己啓発書みたいなこと言い始めたな…)。

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