世界経済を支配するユダヤ商人。彼らのお金に対する意識は、とてつもなくシビアだ。安易に他人に任せず、全てキャッシュで管理する。その教えは、仮想通貨を始めとした玉石混交の“お金”があらわれ、銀行の信用を疑うニュースが多く流れる現代だからこそ耳を貸す価値がある。「銀座のユダヤ商人」藤田田(日本マクドナルド創業者)の著書『ユダヤの商法』より紹介する。

■現金主義に徹すること

 

 ユダヤ人の現金主義は徹底している。ユダヤ商法では、天変地異や人災から、彼の明日の生命や生活を保障するのは、現金以外には考えられないのである。ユダヤ人は、銀行預金すら信用しようとはしない。現金一本槍である。

 商取引を行う相手をも『現金主義』で評価する。

 「あの男は、キャッシュにすれば、きょういくら持っているか」

 「きょうのあの会社は、キャッシュに換金するといくらになるか」

 評価はすべて「キャッシュにすれば」で行われる。一年後には取引相手が億万長者になることが確実であっても、明日、その男の一身上に異変が起こらないという保証はない。人間も社会も自然も、毎日毎日変わっていく、というのがユダヤ教の神の摂理であり、ユダヤ人の信念なのである。変わらないのはキャッシュだけなのだ。

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