■消費税は何を減らす?

 だから、税金を課して、消費や投資を抑えて、インフレを止めるのです。

 ただし、税金を重くし過ぎると、今度は、インフレの反対、すなわちデフレになります。

 この場合、税金は、物価を調整するための手段だということになります。

 他にも、税金には、重要な役割があります。

 例えば、高所得者により重い所得税を課すと、所得格差を是正できます。

 また、温室効果ガスの排出に対して、炭素税を課すと、温室効果ガスを抑制できます。

 このように、税金は、抑制したいものや減らしたいものに課すことで、経済をうまく調整するのに使うのです。

 ですから、税金は、財源確保の手段ではなく、経済の調整の手段として、必要だということです。

 これが、MMTの、最も初歩的な説明です。

 しかし、この最も初歩的な説明だけでも、破壊力が抜群なのです。

 例えば、先ほど説明したように、税金は、温室効果ガスの排出に対して課すと、温室効果ガスを減らせます。

 ということは、消費税は、何を減らすのでしょうか。

 消費に税金を課しているのですから、当たり前ですが、消費を減らすことになります。

 さて、今年、消費税を増税する予定ですが、そうなると、消費が減ります。

 消費を減らしたら、当然、不景気になり、国民生活は苦しくなります。

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