情報あふれる現代こそ、「プロパガンダ」の技術が必要だ。戦国時代の日本人に「騙されないコツ」「生き残るコツ」を学べ。『プロパガンダで読み解く日本の真実』を上梓した倉山満氏が解説する。

 いつの時代も、日本人は常に騙されやすい、お人よしだったのでしょうか。

 違います。

「これだから日本人は〜」と言われる場合、だいたいが日露戦争(1904〜05)以後の平和ボケした日本人です。それ以前の日本人は、そんなことはありません。明治の人たちは帝国主義の時代を生きていましたから、日本を出し抜き支配しようとする外国と戦っていました。

 帝国主義の時代とは、「世界中が戦国時代」です。

 つまり、自分が賢く強くなければ、滅ぼされる時代なのです。

 そこで、現代に生きる我々は、戦国時代の日本人に「騙されないコツ」「生き残るコツ」を学べばよいのです。ここで主に取り上げるのは、戦国の覇者・徳川家康(1542〜1616)です。最後に勝ち残った人ですから。

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