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北野中・東大で同窓だった松本善明氏が語る藤田田「学校の成績はともかく商売の天才なんですよ!」

藤田田とは何者か?連続インタビュー第一回〈松本善明氏〉

■いわさきちひろのファンだった

 

 松本は藤田との思い出、エピソードを次のように話す。

「藤田とはある時期から家族ぐるみの付き合いになったのですが、それは藤田の妻・悦子さんが、私の妻・ちひろの絵のファンであることが大きかったと思います。あいつ、田はねぇ、僕の女房のちひろに、『お妾にしてもいいぞ!』なんて、冗談を平気で言うんだ。それがみんの前であけっぴろげに、明るく言うので暗くならないんだ。とにかく特色のある男だったね」

 松本がこう続ける。

「藤田の最大の武器は英会話力だった。英語を母国語とするネイティブと対等に渡り合った。アメリカ人が藤田の英語力に舌を巻いていたことがあった。藤田というのは決して秀才ではないんだけれど、頭の非常にいい人なんだ。学校の成績なんかより、現実・現場・現物で能力を発揮するタイプなんだろうねぇ。とにかく勘が抜群に良くて、ケチケチした商売ではなく、儲ける時は桁違いに大きい。そういう勝負師のようなところを、藤田には感じたね」

 松本がさらに続ける。

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中村 芳平

なかむら よしへい

外食ジャーナリスト

外食ジャーナリスト。1947年、群馬県生まれ。実家は「地酒の宿 中村屋」。早稲田大学第一文学部卒。流通業界、編集プロダクション勤務、『週刊サンケイ』の契約記者などを経てフリーに。1985年学研のビジネス誌『活性』(A5判、廃刊)に、藤田田の旧制松江高等学校時代の同級生を中心に7~8人にインタビュー、「証言 芽吹く商才 人生はカネやでーッ! これがなかったら何もできゃあせんよ」を6ページ書いた。これがきっかけで1991年夏、「日本マクドナルド20年史」に広報部から依頼されて、藤田田に2時間近くインタビューし、「藤田田物語」を400字約40枚寄稿した。今回、KKベストセラーズの「藤田田復刊プロジェクト」で新しく取材し、大幅に加筆修正、400字約80枚の原稿に倍増させた。タイトルを「藤田田 伝」と改めて、『頭のいい奴のマネをしろ』『金持ちだけが持つ超発想』『ビジネス脳のつくりかた』『クレイジーな戦略論』の4冊に分けて再収録した。現在、外食企業経営者にインタビュー、日刊ゲンダイ、ネット媒体「東洋経済オンライン」「フードスタジアム」などに外食モノを連載している。著書に『笑ってまかせなはれ グルメ杵屋社長 椋本彦之の「人作り」奮闘物語』(日経BP社)、『キリンビールの大逆襲 麒麟 淡麗〈生〉が市場を変えた!』(日刊工業新聞社)、新刊にイースト新書『居酒屋チェーン戦国史』などがある。

 

 

 

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