■幾つになっても、クルマを楽しく安全に運転するために。

 

 本誌クルマコーナーでもおなじみの自動車評論家/レーシングドライバーである松田秀士氏が、3月26日富士スピードウェイでドライビングレッスンを開催しました。

 高齢化社会の到来による自動車運転年齢の高齢化が社会問題化しているなか「幾つになっても、クルマを楽しく安全に運転したい」というドライブ好きなシニアなら、誰でも考える課題について取り組んだイベントとなります。

 

 レッスンの内容に入る前に、松田秀士氏の紹介をしましょう。松田氏は1954年12月22日生まれ。

 現在64歳という年齢ながら、バリバリの現役レーシングドライバー生活を続けており、昨年もミニ・チャレンジ・アジアに挑戦し、表彰台に登るなど活躍を続けています。

 また自動車評論家としては日本カー・オブ・ザ・イヤー選考員、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーの日本代表審査員も務め、レース活動や新車の評価で多忙な日々を送っています。

 

■スローエイジングのきっかけは、インディの大事故

 その松田氏は、レース活動を始めたのが28歳と遅めでした。しかしシビックレースからF3と快進撃を続け、デビュー3年目の31歳で当時全日本選手権の最高峰、フォーミュラ2までステップアップ。

 しかし、F2マシンの強烈なスピードに体がついて行かず、当時鈴鹿サーキットでレースをするのに35周走り続けなければならなかったのに、10周もできなかったということです。

 そこで初めて、レースを続けるために体力作りを意識。さらに2000年のインディ500参戦時に遭った大事故で、右手首と左膝を複雑骨折。以降も後遺症に悩むことになりました。

 

 松田氏の「スローエイジング」は、そういったなかで氏が生涯レーシングドライバーを続けていくために考えに考え抜かれて培ったノウハウが生きたメソッドとなっています。

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