新元号が発表される4月1日が近づいてきました。天皇陛下は、昨年12月24日の記者会見の席上で、「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」と述べられましたが、確かに、近代天皇制が確立してから後の、明治、大正、昭和という3つの時代は、「戦争」に翻弄(ほんろう)されてきました。これに対し、ようやく平成という時代が「平和」のバトンを持ってスタートし、いよいよ次の走者にそのバトンが手渡されることは、本当に喜ばしいことです。ぜひこの格好の機会に、元号について学び、元号、そして日本の将来像を考えていただければ幸いです。

■元号のはじまり

漢武帝

 御存知のように、元号が使用されるようになったのは、古代中国のことです。漢の武帝(在位:紀元前141~87年)が、即位の翌年(紀元前140年)を「建元元年」としたのが最初と言われています(『漢書』)。その後、中国では、正確な記録が遺されている中国・唐の建国(618年)から清の滅亡(1911年)までの間に用いられた元号の数は189を数えています。

 一方、日本ではどうでしょうか? 最初の元号とされている「大化」(645年~)から「平成」(1989年~)までの間に用いられた元号の数は、なんと「本家」のそれをはるかに上回る247を数えています。御存知でしたでしょうか?

■日中・元号比較!日本は重複なし

 中国の元号数が189、これに対して日本の元号数は247ですが、元号に使用された文字の種類をみてみますと、中国が148、日本が72と、日本の方が圧倒的に少ないのは意外です。ちなみに、元号に多用された文字のランキングを見ますと、

 中国/①元(46回)、②永(34回)、③建(26回)、④和(21回)、⑤興(18回)

 日本/①永(29回)、②元(27回)、②天(27回)、④治(21回)、⑤応(20回)

 となっていて、両国とも「元」と「永」が上位を占めています。また、採用元号の重複を調べてみますと、

 中国/「建武」「太平」(各5回)、「永興」「太和」(各4回)

 日本/重複無し

 

 という結果になりました。日本で用いられた247の元号に、重複は一切無いのです。