リズムネタで一世を風靡したお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦氏。最近は自身のアパレルブランド「幸福洗脳」を展開するなど、経営者としての一面ものぞかせる。そんな中田氏がビジネス面で心酔するのが、「日本マクドナルド」を創業し、新装版『ユダヤの商法』刊行も話題を呼ぶ、藤田田だ。中田氏は藤田田の著作の中の“ある言葉”に大きく励まされたという。その言葉とは――。連続インタビュー第1回。

■「モノを売ることは、『カラスは白い』と言うことだ」

 

 ぼくが藤田田さんの本を読んでひきつけられたのは、そのパワフルさ。あれだけの成功を収めたのに、“炎上”を恐れずにズバズバ言う。本の中では、お金を稼ぐとはこういうことだ、と正面から書いてあって、痛快でした。

 本の中で、「モノを売ることは、『カラスは白い』と言うことだ」というくだりがあるんですが、ここがほんとうに好きです。

「カラスは黒い」とか「1プラス1は2である」と、当たり前のことを当たり前にいっていたのでは、だれひとり説得はできない。
「カラスは白だ」ということを証明できる、さわやかな弁舌を身につけるべきである。
 そんな弁舌を武器にしなければならない時代なのだ。その弁舌を武器にできれば、太陽は西から上がる、ということだっていえるようになる。
「太陽は西から上がります。たまたま、今日は東から上がりました。しかし、明日は西から上がります」
 こういって相手を説得することも可能である。そういったことをいえるようでないと、金は儲からない。当たり前のことを当たり前にいっていたのでは儲からない。(『ビジネス脳の作り方』より)

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』というぼくが好きな映画で、ディカプリオ扮する主人公が「俺にボールペンを売ってみろ」と言うシーンがあります。そこで営業とはなんたるかを味方に教えるわけですが、単純に機能やデザインがいいとアピールしても買わない。買わせるためには、買ってもらいたい人に話を聞いて、その人の中からボールペンを買う理由を見つけて、そこを刺激する。

 要は、買う気がなかった人を、いかに買う気にさせるか。

 そのときに必要なのが、「カラスは黒い」と思っている人に、「いやいやカラスは白いのかも…」と思わせるほどの気概と弁舌法なんだと、つながりました。

 ぼくが手がけている「幸福洗脳」も同じ。(字面だけを見て)「幸福洗脳だなんて恐ろしい!」と言われても、「いやいやそんなことはない。幸福洗脳という言葉はじつは面白い言葉なんだ…」と説得して、このTシャツを買ってもらうというプロセスなんです。だから自分自身、すごく藤田田さんの言葉に励まされました。

(第2回に続く)

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