部分としての手指を用い、体全体の疲れや痛みをとる

指や手をもみほぐすだけで、体全体を使ったヨガに近い効果が得られる「「指ヨガ」は、ヨガ指導者の龍村修さんが、自身の40年以上に及ぶヨガ経験を元に、手と体の相関関係を追究し、「いつでも、どこでも、すぐできる」ヨガとして考案したものである。

その指ヨガのベースとなっているのが、「手」を単に「手」として捉えるのではなく、「全身と深く結びついているもの」として捉える考え方だ。

「東洋には『全体即部分・部分即全体』という伝統的な身体感があります。『全体は部分を表し、部分は全体を表している』というものです。ヨガや東洋医学でも、手の各指と全身との関係が具体的に示されています」

 

イラスト/はせがわひろこ

 

つまり指ヨガには、「全体」を代表する「部分」として手指を用いることで、簡便かつ効果的に、部分から全体へと働きかけ、気のめぐりをよくして痛みや疲れをとり、不調や症状を緩和するというメカニズムがある。

その施術は一見して「手のマッサージ」や「指の体操」といった印象を受けるが、「指ヨガ」の大きな特徴は、単なる「健康法」ではなく「ヨガ」の一つであるということ。指ヨガも全身で行う一般的なヨガと同様に、呼吸と手指への刺激を組み合わせることで、本格的なヨガに近い効果を得られるのだ。

監修/龍村修さん
NPO法人日本YOGA連盟副理事長ほか。早稲田大学文学部卒業後、求道ヨガの世界的権威・沖正弘導師に師事。沖ヨガ修道場長を経て、94年に独立。龍村ヨガ研究所を設立し、国内外でヨガの指導に従事。著書に『あなたの心と身体をゆるめる 瞑想メソッド100』(かんき出版)ほか多数。

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