■同性を魅了するストリッパー

 近頃はストリップ劇場を訪れる女性客が爆発的に増加しており、NHKの番組で特集が組まれるほど大きな話題になっています。このようなストリップにハマる女性は“スト女”と呼ばれ、まるでアイドルを追いかけるかのようにお気に入りの踊り子を応援し、中にはステージを見て涙を流す方も。

 スト女達は言います。

「ストリップは私たち女の身体を肯定してくれる数少ない場所だ」と。

 このように同性すら魅了する人気ストリッパーは、どのようにして自らの肉体を磨いているのでしょう?

 名実共にストリップ業界のトップに君臨する浅草ロック座の協力を得て、彼女達の肉体維持の秘訣を聞き出してみました。

[本日の講師] 矢沢ようこ 96年にAV女優としてデビュー。当初はアイドル路線で人気を得ていたが、97年に伝説の深夜番組『ギルガメッシュないと』に抜擢。番組の企画『矢沢ようこ 浅草ロック座デビューへの道』がキッカケとなり、97年12月にストリップデビュー。途中数年の休業期間を経て、09年にストリップを再開。映画やアーティストのMV(銀杏BOYZ/恋は永遠)に主演するなど、女優としての活動も行っている。

■まず仕事がトレーニングになっている

―― 矢沢さんは現役のストリッパーの中では大ベテランの域ですが、それだけ長い間コンディションや体型を維持するには、並々ならぬ努力が必要だと思います。世の女性の本音を聞いてみると“いくつになっても人前で裸になれるボディ”に憧れがあるようなのですが、何かトレーニングや普段の生活に秘訣はあるのでしょうか?

矢沢 私の場合、この仕事をしているからこそ体型が維持出来ているんだと思います。ストリップをしていなかったら、ここまでハードな運動をする生活は送ってないはず。そしてストリップを続ける限り、お客様に求めて頂ける限りは、体型を維持しないといけません。それが出来なくなった時が、ストリップを辞める時なんでしょうね。

 トレーニングにしても、一般の方だとお金を払ってジムに通う意識の高い方がいますけど、私達は日々のステージと練習の運動量がアスリートのようなものなので、痩せたくて何かするというより、必然的にこの身体になってしまったという感じなんです。もっと上手に踊れるようにと努力していたら、身体が後からついて来たというか。自宅でやっているトレーニングも体幹トレーニングや柔軟が中心ですし、全ては踊るためなんですよね。強いて言うならなるべく歩くようにするとか、エスカレーターを我慢して階段を使うとか、運動面での心掛けはその程度です。

 そういえば、応援して下さっているお客様にお医者さんがいるんですが、その方には「矢沢さんは良い心電図がとれそうだ」と、フェチ過ぎる褒められ方をされた事があります(笑)。

―― それは医者公認のアスリート職という事ですね(笑)。確かにストリップ劇場の中でも浅草ロック座は1日に5公演あって20日間休みナシと、際立ってハードですよね。

矢沢 そうなんです。タウリンとかキューピーコーワとか飲んでますよ。特に浅草(ロック座)の後はそういった物を飲まないと身体が持たないです。あとはニンニク注射を打ちに行ったり、とにかく病気をしない、休まない、舞台に上がり続けるというのが最低限の責任ですから。

 また、私は数年間ストリップの仕事をしていなかった期間があったのですが、その時は自分なりにふっくらした体型をしていました。元々家系的にそこまで太らないだろうなと思っていたんですが、デビュー当時はそれなりにポッチャリしていて、仕事を続けていたらどんどん痩せて行って、ストリップを辞めたら肉が付きました(笑)。

―― でも復帰されてからも見事なスレンダーボディを披露していますよね。

矢沢 長く見ているファンの方にはハッキリ言われましたよ、復帰の頃は太かったって。実はお休みしている間も、知らず知らず体型が崩れないように最低限の気は遣っていたのですが、それでも現役でやっている時と比べたら誤魔化せませんよね。

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