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朱子学が政治・為政者のための学問になった理由

有名中学入試問題で発見する「江戸時代の日本」③浅野中学

■「朱子学」とは 

 

 余りにも有名すぎる冒頭文なので、非常に解きやすい問題ですね。子曰く学びて時に之を習う、亦た説ばしからずや。これはもう、どう考えても論語の「学而」の冒頭部分です。そのあと「朋遠方より来たる有り、亦た説ばしからずや。人知らずして愠(いきどお)らず、亦た君子ならずや…」と続きます。
「朋有り遠方より来たる」の読み方は新しいので(それとて古いけど)、古いほうの「朋遠方より来たる有り」を採用しました。

 

 さて、今回はですね~、問題文にもあるこちらを取り上げます。

 曰く!「朱子学とは何ぞや?」というわけです。

「朱子学」は江戸時代を学ぶとよく聞く言葉ですが「どんな学問なのか一言で教えて下さい」と言われたら結構難しいのではないでしょうか。

 極めて簡単に言えば「(南宋の)朱熹が集大成した学問」と言えましょう。

 だから「朱子(朱熹)の学問=朱子学」ですものね。でもそれじゃあ答えになってません。ということで、朱子学とはどんなものなのか、なぜ為政者たちに大切にされたのか、大まかに見てみましょう!

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瀧島 有

たきしま あり

江戸文化歴史研究家

江戸文化歴史研究家。学校や教科書が教えない、江戸の町の武家・庶民の真実の姿、風俗や文化、食べ物などを研究する傍ら、江戸文化勉強会「平成江戸幕府」を主宰。フェリス女学院大学、内閣府クールジャパン・アドバイザリーボード・メンバーなどを経て、法政大学文学部史学科に在学中。著書に『あり先生の名門中学入試問題から読み解く江戸時代』など。


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  • 2015.11.01