「中高年になって、“性”の衰えを感じる」、「70歳を過ぎたが、まだまだ“性”を楽しみたい」……世の男性の多くは、若い頃とは変わってきた“性”の悩みを持っていることでしょう。そんな中高年の性の悩みに、80歳を超えてなお元気な医学博士•志賀貢先生が、『男を強くする! 食事革命』より、食事で“性”が強くなる方法をアドバイスします。
 
 

亜鉛は男性性器のセックスミネラル

●Q:若い頃の角度が衰えた…と感じます。もちろん歳とともに仕方ないことはわかっているのですが、特に若い女性相手のときは、「見た目」が気になります。食改善法があれば教えてください。

●A:亜鉛は男性性器にとって、精子の発育を促し、前立腺の精液を豊かに作り出すということから、セックスミネラルと呼ばれています。

この亜鉛は肉類にもしっかりと含まれています。含有量でいくと、海の幸では生ガキ、肉類では牛肉と豚レバーが非常に多いことがわかっています。肉を食べるということは、牛肉に限らず男性の精力をパワーアップするためには、肉食がいかに大切かということがわかります。

つまり、肉は男の精力をあやつる手品師ともいえる食材なのです。

ペニスのパワーは肉に頼れ! C)photolibrary

また、亜鉛は、生殖器にだけでなく、酵素をつくるもとにもなっています。消化酵素をはじめ、人は酵素がなければ生きていくことはできませんから、亜鉛が不足するということは、生命活動そのものに大きな影響が出てきます。

したがって、肉の種類は問いませんが、経済面を考慮すれば、鶏肉や豚肉なども組み合わせて、精力をアップする食事術を身につけたいものです。

特に、肉の酵素エラスターゼは、ペニスの動脈の弾力性を若々しくしてくれます。ペニスの勃起力をいつまでも保つために大変役立つ成分も含まれています。この酵素は豚肉や羊肉を始めとして、ほとんどの肉に含まれているのですが、なかでも牛肉に非常に多いことがわかっています。

ペニスのパワーは肉に頼れ!

元々は、筋肉や腱に含まれているエラスチンという弾性繊維のはたらきを調整するために、体内に存在する酵素なのですが、血管に関してはこのエラスターゼがはたらいて、血管が硬化することを防ぐという作用もしているのです。

したがって、エラスターゼが十分にはたらいている血管は弾力性を失わず、動脈硬化症という老化現象から逃れられることになります。

特に、悪玉コレステロールはいわゆる動脈硬化を招き、血管を傷つけて老化を早めますが、エラスターゼが血管に蓄積した物質などを取り除き、リフレッシュして血管の弾力性を保つはたらきをしてくれます。

要するに、ペニスのパワーは肉に頼れということです。

よく精力旺盛で疲れを知らない性行為ができる男性は、肉が好きだと言われま

 

す。肉にはペニスの血管を若返らせるエラスターゼだけではなく、タンパク質や脂肪分も含まれていますから、肉が男の体のペニス以外の部分の血となり肉となることも十分に理解できると思います。

例えば、ライオンのような肉食動物では、瞬発力が高いのですがスタミナの持続は長くはもたず、馬などの草食動物は、持続力がありますが、エンジンがかかるまでには時間を要します。それでも一旦走り出すと、とても肉食動物でもかなわないくらいのスタミナがあるのが草食動物です。

人間の男の場合も同じです。肉食ばかりの人は瞬発力があるかもしれませんが、スタミナという点では肉食のほかに野菜や穀物を摂り入れて、持続力をつけることが望ましいのです。もっとも、歴史的にみて、穀物を主食として肉食が不足している日本男女の場合は、どちらかというと草食動物に近いかもしれません。

しかし、この百年ほどの間にずいぶん男の体力に変化が生じてきました。性行為の衝動的な瞬発力も増して、それに従来の持久力が加わりますから、まさに鬼に金棒の状態の夜の生活ができるようになったのではないかと思われます。

今後は、このいわゆる和洋食の食事療法を守って、世界一と称される日本男子のペニスの弾力性と硬度を保ちたいものです。

新書『男を強くする! 食事革命』をもとに作成。