お酒好き、日本酒好きなら誰もが知りたい!地元の酒を熟知した唎き酒師がエリアごとにうまい酒を厳選!有名な銘柄からリーズナブルなものまで、各県の特徴とともに今飲むべき日本酒を『一個人』2月号よりご紹介!

■キレの良い酒を生み出す酒造好適米「五百万石」

 文字通り、日本の中間に位置し、平野と豪雪地帯では寒暖差の激しい中部地方。この一帯には、キレの良い酒を生み出す酒造好適米「五百万石」の生産量がトップクラス、白山水系の水が豊かな味わいを育む福井県に、米、水 ともに同条件のもと、能登杜氏仕込みのふくよかで濃醇な味わいが愉しめる石川県、古事記や日本書紀の時代の文献にも見られるほど、長い酒造りの歴史を持つ愛知県、温暖な気候でありながら、鑑評会での入賞率も高い静岡県も控えている。
 
 全体的にはキリッとした淡麗辛口が主流で、特に日本海側では吟醸酒、純米酒などの高級酒生産比率が高く、全国新酒鑑評会でも常に好成績を挙げる銘醸地域。また、その一方で主要な都市部にも比較的近く、流通至便。長年酒造りを続けている酒蔵も多く、伝統的な味を楽しめるのも魅力だ。
 
 ちなみに同じ中部エリアでも北信越地方の酒質は淡麗辛口が主流、東海地方では個性的な味わいを持つ酒も多い。